ポンポコ秘話!(ポンポコが香るまで)
ポンポコは1990年代初頭、わたしの親父が
数百あるミニデンドロビュームの仲間の中からこの1株を選抜し、
量産体制に入っている準備期間中、2代目であるわたしが
1年をかけて名前を考え、そして夏の暑いある日の14時ごろ、
パソコンの前で「ポンポコ」という名前を汗と一緒にひねり出し、名前を決めた商品です。
当時まだ世の中は、はじけかけたバブル景気のころ、
何も考えず、「発売すれば売れるだろう」ぐらいの気持ちで売り出してしまいました。
とりあえず最初のうちはボチボチ引き合いはあったものの
数年で廉価商品の仲間入りをしてしまいました。
その後は、自分の作業性と生産コストの切り下げのため、
安いコンポスト(植え込み材)の使用などで品質も落とし、
何の変哲もない ただの白いミニデンドロとして
長い時間をすごしてしまいました。
そんな中で 同じ親から出た 誰でも自宅でカンタンに咲いちゃう洋蘭「グリーンポコス」の
商品化に力を注ぎ、ポンポコのことはそっちのけだったある日、
初出展した東京ドームの世界ラン展でのことでした。
初めて東京で即売をして、グリーンポコスを売ろうとするのに???
なぜか、ポンポコのほうが売れる?????
ナゼだ???????
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わたし: 「お客さん、お客さん、あのー、何で 「ポンポコ」 を買って頂けたんですか?
(何の変哲も無い白のミニデンドロなのに)」
お客さん@: 「えっ、だってイイ匂いするじゃなぁい」
わたし: 「えっ、あ、そうですよね、いい匂いでしょ、、、ははは、お買い上げありがとうございますぅ。(^_^;)」
、、、、、、、ポンポコを嗅いでみる、、、、、、、、???、、、
わたし:「(妻に聞く) なぁ、ポンポコってそんなにイイ匂いするかぁ?」
妻:「はっあぁー (?_?) ???何いってんの??? 今ごろ!!」
「いつも温室でイイ匂いしてるジャン!パートさんたちだっていつもいい匂いだって言ってるでしょお」
わたし: 「言ってるけど、、、、そんなにイイ匂い、、、か?、、、、、」
、、、、、、、ポンポコを嗅いでみる、、、、、、、、???、、、
→
お客さんA:「ちょっとぉ!おにいさん!(ポンポコを指しながら) こん中で、一番いいヤツ選んで!」
(お店に立てばオジサンではないのだ)
わたし:「あっ、はいはい♪、こっちのでどうですか? コレ、いい香りしますでしょ?」
お客さんA:「うん、ホーントいい香り、ソレ、頂くわ♪」
わたし:「ありがとうございまぁーす。」
←
(「→ ←」繰り返し)
(会話文の流れの中で多少の脚色がある事をお許しください。)
********************************** 結論 ******************************
今まで気が付きませんでした。ポンポコはいい香りがします。
1995 年から販売してきましたが
2005年 東京ドーム世界蘭展以降
ポンポコは
とぉーってもいい香りのするミニデンドロビュームになりました。
「女性はポンポコの香りが大好きです!!」
男にはわかりません、、、、残念ながら、、、私にも、、、、、、。
発売開始後、 10 年目の真実です(^_^;)
無理して ドームに行ってよかった。ホントに、、、良かった、、みんな!ありがとぉーーー\(ToT)/
追記、(2005/12/09)
この香り、色々な場面で無理やり嗅いで頂くのですが、どうやら本当に男には解らないようです。
「ウン」とうなずく男の人にはまだ数人しか会っていません。この
「男になんか、わかりっこない!いい香り」
のポンポコに 実は別の選抜個体が存在します。
花弁先端にピンク色が出やすく、花もしっかりしていて
花持ちがよく、香りも従来のものより強く、長い時間 香ります。
命名\(^o^)/ 「 ハッピー ポンポコ 」 \(^o^)/
2007年からはポンポコと言えば「ハッピー ポンポコ」になります。
皆さんお楽しみに。